9.渉成園

9.1 東本願寺と渉成園の関係
渉成園は、東本願寺の飛地境内地であり、かつて門主の隠居邸「枳殻邸」としてつくられた庭園です。
・1641年、徳川家光が宣如上人に土地を寄進し、それ以降整備が進められました。庭園の造営は1653 年頃完成されたとさ れ、江戸時代の文人・石川丈山が作庭に関わったとも伝えられています。
・約3.4ha、200m四方に渡る池泉回遊式庭園であり、1936年には国の名勝に指定されています。まるで「都会のオアシス」のように、歴史と自然が調和する場所です。

9.2 四季折々の景色と散策コース
渉成園は、一年を通して異なる表情が楽しめる庭園です。
・春:梅や桜、馬酔木、雪柳などが咲き誇り、やわらかな色彩が庭を包みます。
・夏:杜若や菖蒲、紫陽花、睡蓮が涼しげに咲き、深緑の中に涼風を呼び込みます。
・秋:イロハモミジやイチョウなど紅葉が美しく染まり、夜間のライトアップイベント「秋灯り」も実施されます(例: 11月16日~12月15日)。
・冬:雪化粧に包まれた静寂の中、雪景色が幻想的な美しさを醸し出します。

庭園の散策ポイントは以下の通りです:
・印月池:面積の6分の1を占める大きな池。水面に映る景色はまるで絵画のようです。
・侵雪橋・回棹廊:趣ある反橋と檜皮葺の回廊で、風雅な空間をのんびり歩けます。
・傍花閣・滴翠軒・閬風亭・漱枕居:風情ある東屋が点在し、歴史的な建築と庭園の調和を感じられるスポットです。

9.3 渉成園の入園料・開園時間
渉成園は通年公開され、入園料(維持寄付金)開園時間は以下の通りです:

項目
開園時間 ・3~10月:9:00~17:00(受付16:30まで)
・11~2月:9:00~16:00(受付15:30まで)
入園料 ・大人700円以上(中高生300円、小学生以下無料)
駐車場約10台分あり。渉成園受付にて、パーキングご利用の旨をお伝えください。
定休日無休、一年を通じて開放されているため気軽に訪問できます

※入園料は“維持寄付金”として、庭園保全に使われます。また、受付時にガイドブックがもらえる場所もあります(500~700円程度)。

楽しみ方まとめ
・四季折々の自然と建築の調和を感じる散策をゆったり楽しむ
・桜や紅葉、雪景色など、季節に合わせた訪問がおすすめ
・侵雪橋や建物も見どころ、写真映えスポットも豊富
・混雑を避けるなら早朝や平日が最適
・公共交通の利用が便利&安心

渉成園は、東本願寺本堂の喧噪から離れ、静かな庭園世界に浸れる特別な場所。ぜひ京都散策のプランに加えて、心を整えるひとときをお過ごしください。